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道具つくりへのこだわり(女性編)

女性は男性と比べ、体型(体格)、体力などに違いがあります。今回のFileでは、女性にあう剣道具について焦点をあて、女性剣道愛好家の保科久美子さんにインタビューして「女性にあう剣道具に関する所感」「自分の剣道具へのこだわり」についてまとめました。

 

女性にあう剣道具に関する所感

私も以前は一般の男性と同じようなサイズの剣道具を当たり前の様に使っていました。10才の時に剣道をはじめましたが、女性にあう剣道具については 6段受験の頃から気になりだしました。自分にあうサイズの剣道具を初めて作って頂き、見た時は少年用かと思うほど小さく思えました。不信に思いつつ実際つ けてみると、丁度自分の身体にあい、最初から使いやすく、大変衝撃的でした。

女性でも、男性と体格的に差がない方なら気にならない事かもしれません。しかし、女性の平均身長、体重の方ですと、兎角大きい剣道具を使っている方 が多いと思います。私は身長が161cmなのですが、たまに私より小さい女性の方から質問され、実際に私の胴を付けてみると“こんなに楽なの!”という感 想をいただきます。例えば、面を打つ動作をした時に腕が胴の胸に支えたりしないということ、面の顎と胴の胸があたらないこと。いかに女性が不自由な状態で 剣道をしていたかということだと思います。

女性の特徴として大きさばかりでなく、腰の高さ、垂を腰骨ではなくウェストで巻くなどがあり、さらに人により、筋肉や脂肪のつき方、胸や腰の大きさ はさまざまなのです。その調整については細かい採寸などを、職人さんとよく相談するべきだと思います。まず、自分の体型にあった剣道具を使い、自分が剣道 を通して何を表現したいかということを念頭において道具を選ぶことにより楽しく剣道を続けていけると思います。

 

自分の剣道具へのこだわり

私の剣道具を作るにあたりこだわったのは、まずは、自分の体に合っている事。職人さんとよく相談をし、今まで使っていたものより全体的に小さくしま した。剣道具は身を守るものだと思いますが、不必要に大きいものは、自分が技を出して行く時には動きにくく妨げになるものであると思います。また、男性に 比べると体が小さく、体力のない私にとっては、安全面での限度を考えながら、できるだけ軽量にすることもこだわりました。具体的にあげると、次の様になり ます。

保科さんの立姿
保科さんの着装
保科さんの立姿
保科さんの着装

拡大する 上記画像をクリックすると拡大画像が見られます。

物見をあわせること。面布団の巾を狭く、長さを短くした。
→今まで、上目使いで姿勢が悪かった構えが解消された。竹刀の操作がスムーズになった。
甲手
手の内が握りやすいか。甲手筒が腕の長さ、太さに丁度よいか。
胴台、胸の高さが高すぎないか。幅が広すぎないか。胴台の竹の本数は丁度良いか。
→胴の高さを低くしたことで、面の突部と胴の胸との間のバランスが良くなり窮屈でなくなった。腕を伸ばした時、胴の胸に腕がつかえることがなくなった。
*当然ながら、家紋もあわせて、小さくした。
ウエスト、腰部、身長に合うよう、大垂、小垂の大きさを小さめにした。帯部の幅を狭く、紐を細くした。
→垂が後ろまでくることなく、正座をして礼をしても窮屈でなくなった。
*当然ながら、ゼッケンもあわせて、小さくした。
稽古衣
既製品だと、身ごろがもたつき、袖も長いので、細身にし、袖も短くしてもらう。(目安は甲手を付けて構えた時に甲手と稽古衣の間から少し腕が見える位。また、腕を上に上げた時、肘が稽古衣に隠れない程度。)

ウエスト(穿く位置)にあわせ、前と後ろの幅と長さを考える。腰板も合わせて小さく。丈だけを考えた既製品だと、前袴と後袴が脇でくっつき脇が開かない状態になる。(私の場合2cm、後袴を長くしている。)紐の巾も細めにした方が、締めやすい。紐の長さも合わせて短くする。(目安は脇のV字が重ならず、弛まず。)

*生地については最上質のものは密度が詰まっている分重く動きにくいので、好きではない

剣道の修行は、実際の稽古はもちろんですが、道具をきちんと選ぶことによって、夢を実現に近づけてくれるものであると思う様になりました。

今では、現在の私のモットー[強く、優しく、美しく、伸びやかに、晴れやかに・・] を表現させてくれるひとつの道具であるとも思っています。

 

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